複数人、異なる釣法混在の釣行で意識しておくこと

📝前提

渓流釣りでは、誰かが仕掛けを振り込めば、多かれ少なかれ必ず ポイントが荒れる ものです。ここでいう「荒れる」とは、魚の前に餌が流れた、ルアーを見た、他の魚が釣れた、など不自然な状況を察知して警戒し、捕食行動をやめて逃げたり、食いが渋くなることを指します(これは大きい魚ほど顕著で、小さな魚は警戒心が薄いため荒れの影響は比較的少なめです)。尺クラスなど大きな魚がヒットするのは大抵がポイントへの一投目となります。このため、渓流釣りでは最初に仕掛けを入れることが大きなアドバンテージとなり、故に渓流アングラーは先行者を強く意識し、河川に一番乗りできるかを重視し、割り込みなど時にトラブルにまで発展することがあります。

ただし、場荒れの程度は以下の条件にも左右されます。

  • 河川の人気度

  • 天候や時間帯

  • ポイントの広さや水深、流れの様相

  • どれだけポイントに近づくか

  • 仕掛け・ルアー・ラインを静かにキャストできるか

  • 各釣り人の技量や経験

せっかくの休日に遠くの山奥まで来ているのですから仲間と楽しく釣りをしたいですよね、一方でペースなどは性格や釣法によって違いますし、違いを意識しておかないと、悪気はないけれど この人とは釣りをするのは辛いな..... となってしまうかもしれません。結局のところ思いやりと譲り合いに尽きるのですが、これまで6,7年様々な方と釣りをする中で学んだお互い気持ちよく釣りをするための実践をまとめます。


🚴‍♂️ペースをお互いに配慮する

釣法やスタイル、性格によって進行ペースは異なります。以下釣法別の一般的な傾向です。

  • ルアー釣り … 比較的できるポイントは限られ、手返しも早いためペースは最も早くなりがちである

  • エサ釣り … できるポイントは多く、またアタリが来るまでの待ちがあるためペースは最も遅くなりがちである

  • テンカラ … 河川のボサリ具合にもよるが比較的できるポイントは限られる。激流などはできない。比較的ペースは早くなりがち

💡エサ釣りの人が意識した方が良いこと

マイペースにやりすぎると全体のペースを落とします。ペースが落ちるとルアー、テンカラが早く次のポイントに進みたいのに待たせてしまいます。見込みの薄いポイントは早めに見切りをつけると全体のペースを保てます。ルアーやテンカラの人がどれくらい間隔が開くかを気にしつつ、ポイントを見切るまで速さや、ポイントのスキップ加減を調整しましょう。逆に、詰まりすぎるようなら、あえて見込みの薄いポイントで時間調整するのも手です。

💡ルアー・テンカラが意識したほうが良いこと

やりやすい場所、ポイント移動を何も気にせず繰り返すと途端に後続との速度差が顕になります。特にルアー》エサ》テンカラ、の順に場荒れが大きいので、常に先行を続けることで後続車に出がらしポイントだけをやらせる事に繋がります。そこで大場所だけでなく、小さなポイントややりにくい場所にも挑戦しましょう。そうすることでペース全体を調整できます。経験豊富な人はそうした場所でもしっかり釣ります。

⚠️アンチパターン

  • 常に自分が一番手、俺の機会は俺のもの、お前の機会も俺のもの(無意識ジャイアニズム含む)

  • ペースを考慮せず好きなだけ粘って他の人の待ち時間を増やしすぎる


 

🤝釣れていない人を優先する

釣果に偏りが出すぎると、焦りやイライラの原因になります。もし良いポイントを見つけたら、そのとき釣れていない人に一投目を譲る機会を増やすと良いでしょう。皆が同じスタンスで望めば釣れずに暴走して突き進む事態を回避できるかもしれません。応援してあげれば尚ヨシ!

⚠️アンチパターン

  • 常に自分だけが良ポイントで竿を出す

  • 他人の釣果や状況に無関心で動く

  • 初心者を置き去りにしてしまう


🫶良いポイントは平等に譲り合う

渓流を歩いていると、明らかに大型魚が潜んでいそうな「一級ポイント」が現れます。エサ、ルアー、テンカラ、釣法を問わず、誰だって一番に竿を出したいものです。特定の人だけが先行し続け、後続が「出がらしポイント」ばかりになる状況は避けましょう。

方法としては、

  • トランシーバーや声掛けで順番を回す

  • 写真撮影や軽食で時間を潰し、後続に譲る

    などがあります。

⚠️アンチパターン

  • 一級ポイントを常に独占する

 

以上 複数人、異なる釣法混在の釣行で意識しておくこと でした!楽しい釣りを!エンジョイ!

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